今すぐここで抱きしめて
私と山瀬さんの関係なんて、職場ではただの上司と部下でプライベートで連絡なんて取ったりしないのが普通で、


もしかしてバレた……?


血の気がサーッと引いて手のひらに心なしか汗をかいている。


「なんで山瀬さん? そんなわけないじゃない」


とりあえず誤魔化さなければと、なんでもない風に笑顔で振舞ってみた。


だけど、飯田くんは確信を持っているかのように、


「小柳さん、大丈夫です。誰にも言いませんし」


すごく意地の悪そうな顔をする。


そして、ゆっくりと私の方へ迫ってきた。


「誰にもって、別に隠すような事、何もないし」


後ろめたい気持ちから自然と語尾が小さくなって、視線を合わせられなくて俯いた。

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