水ノ宮の陰陽師と巫女
長いウサギの耳バンドに、白い布で上と下をつないですっぽり全身を覆いつくし、おしりの辺りにポンポンの丸いしっぽを付けたつなぎのような衣装。
肩の部分がほつれると、袖はつけなかったからいいけど、上半身がずり落ちてしまう。
しかし、私は出針を使うことを止めたが、佳織は承知せず、針と糸を借り、縫い付けて、校庭へとやってきて、みんなと談笑している。
『何にも起こらなきゃいいけど……』
一抹の不安を抱えながら、最終日の仮装行列が始まった。
学園から出て約2キロくらいねり歩く。
商店街では、ビデオカメラを持った人や、いろんな人が手を振ってくれて応援してくれている。
商店街を過ぎ、橋を渡り、200mほどで学園に戻るルートだ。
橋を渡る寸前、自分の目を疑った
――誰……。あの人……?
肩の部分がほつれると、袖はつけなかったからいいけど、上半身がずり落ちてしまう。
しかし、私は出針を使うことを止めたが、佳織は承知せず、針と糸を借り、縫い付けて、校庭へとやってきて、みんなと談笑している。
『何にも起こらなきゃいいけど……』
一抹の不安を抱えながら、最終日の仮装行列が始まった。
学園から出て約2キロくらいねり歩く。
商店街では、ビデオカメラを持った人や、いろんな人が手を振ってくれて応援してくれている。
商店街を過ぎ、橋を渡り、200mほどで学園に戻るルートだ。
橋を渡る寸前、自分の目を疑った
――誰……。あの人……?