社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
『昴らしくないわね』
(…本当、らしくない)
『キス、したい』
『…、…』
あの日のキス一度だけで、終わりに出来ればよかったのに
『さっきの人と、何…してたんですか…?』
『キスしてたの』
揺さぶって
『…最低』
『じゃあ、サヨナラだね』
煽って
『…離して、』
嫌いになってほしいのに離せないんだ。
矛盾、してる
『昴といたら、自分の価値があがるっていうかさー…』
頭に響く過去の言葉が
ほらまた、心の古傷をえぐるんだ
(…仕事、戻るか)
すっきりとしない気持ちをごまかすようにぐしゃ、と髪をかいて薄暗いその部屋を後にした。