社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
ー
ザー…バタン、
「……」
飲み会ももうすぐ終盤と言った頃、トイレに席を立った私は一人居酒屋の廊下でため息をついた。
(一足先に帰ろうかな…明日土曜だからこのままじゃ二次会、三次会ってなりそうだし)
そう決めて部屋へ戻ろうと歩き出す。
周りの個室からは、他にも盛り上がっている人たちが沢山いるらしくわいわいとした声が聞こえてくる。
「うーうらー」
「わっ!」
すると突然後ろからのしかかる、ずしっとした重さ。
それに驚き振り向くと、そこには私の背中に抱きつくようにして体重をかける氷室さんの姿。
(重…っていうか、お酒くさい)
匂いとテンション、虚ろな目。それらの様子からして余程酔っ払っているらしい。