社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
聞いたところによると、今まで私が知らなかっただけで彼は社内でもそれなりに有名人だそう。
実際に、今まで下の階の経理部にいたというのにうちの階でもこの騒がれようだ。
中身、見た目、言動…どれをとってもたまらないのだと皆口々に言っているのをこの数時間だけで何度も聞いた。
「少し軽そうなところもまたいいよね〜」
(…顔がいいとそこまで許されるのか)
その人気っぷりに、思わず感心してしまうくらい。
「でも彼女いるんでしょ?」
「え?そうなの?」
「この前あそこの病院前の通りで女と歩いてたらしいよ」
「なーんだ、彼女いるんだ…まぁいてもおかしくないけどさー」
「……」
そこまで話を聞いたところで、私はスタスタと更衣室を出て帰路へとついた。