社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
「…本当、すごい子だよ。彼女は」
「……」
ぼやくように言う俺に、長瀬は缶コーヒーをぐいっと一気に飲み空き缶をゴミ箱へ投げ捨てる。
「そうかよ…くそっ、カップルののろけなんて聞きたくねーよ」
「?カップル?」
「そうだろうが。付き合ってるんだろ?」
「?まだ付き合ってないよ?」
「は!?」
「好き、とは言われたけど…気持ちはまだ返せてないんだよね」
その言葉の重みを知った俺は、まだその小さな一言さえ言葉には出来ていない。
けど彼女は、ゆっくりでいいと笑った。