社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。



…本当、セクハラ。

ついこの前あんなことを言った相手によくそんな発言出来るものだと感心すらしてしまう。

どこまでも軽い奴、最低な奴。



(どんな部屋で、か…)



そうパソコンを目の前に、思い出すのはあの日のキスの感触。



あの日を思い出すと、自然と指先は動き出す。



ふわふわした、感覚

ぼんやりとした景色に、淡く優しいキス。



それらから連想されるのは、大きく柔らかなベッドとほんのり照らす間接照明。

顔をうずめれば包む真っ白なクッション、ふんわりと風に揺れるシフォン素材のカーテン。



その景色に浮かび上がるのは、氷室さんの顔…



(ってない!ないないない!!)



ぶんぶんとその姿をかき消し、また手を動かす。





悔しいくらい

自然と、作り上げられていく



彼を 想うと




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