悪魔の彼





『そんなに私が嫌いなら殺せば良いわ。それで余計な民の命が失われないですむのなら私の命など安いもの。自分達がどんなことをしているか、分かってらっしゃるの?』












そこにいた皆が本気だと分かるような真っ直ぐな目をしたかのじょは、全員の心を射ぬいた。



またそっと目を閉じる彼女がどんな覚悟をしていたか、


わかったような気がした。











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