悪魔の彼
咄嗟に俯き、唇を噛み締めた。
やはり聞いたところによると、義理だったそうだが一目で分からないことを考えると本当なんだろう。
周りの男達や呼ばれた本人のリナも、あまりに予想外の事に驚いているようだった。
呆れたような渋い顔をして、冷静なのはフランテだけだった。
「おい、リナ姫との再会を喜ぶのはいいが、時間がないんでなぁ……本題に入るよ?」
少し落ち込み気味の私をなるべく見ないようにしながら、フランテは元の話題に戻した。
−そうだった
今はイアのことを考えなければ……
何度もフランテに助けてもらっている。
この一点に集中出来ない性格は後で何とかしなければいけないかもしれない…
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