悪魔の彼





「え?」





思わず素っ頓狂な声を上げてしまう私達。




「まさか、気付いていないとでも思っていたか?」





知っていたって……ことなんだろうか?





「でも、どうして?」





「目だよ」





「目……?」




今度はイアの番だった。


アイリウスは特殊な目でも持っているのだろうか?






「そうだよ。目だ。シルヴィアがイアを見つめる目も、イアがシルヴィアを見つめる目も、どちらも相手を強く思う者の目だった。」








かぁっと顔が熱く赤くなっていくのがわかる。


私達、そんな目を……




そんな目で見つめられて気付かない二人、いや、自分がそんな目で見つめていることさえ気付かないとは、やはり私達二人は鈍感なのだろうか?







「きっとみんなにはばれてるわよ。」





ニアがまた、にっこり笑ってそう言う。












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