悪魔の彼
「さあ、一度中へ入りましょう。そうしないとみんなが集まってきてしまいます」
「はい、母様」
バルコニーの手摺りから手をはなし、ドレスを踏まないように気をつけながら二人で後ろを向く
……と、そこには黒いタキシードに身を包んだイアに、王らしい長く威厳のあるローブを纏ったアイリウスがいた。
「やっぱりシルヴィアは綺麗だ」
私にそう声をかけたのは、イアだった。
「あら、私にはないの?」
少しおどけたようすでニアがイアに言う
「母上もとても美しいですよ?」
「「ははっ」」
思わず声を合わせて笑ったのは、意外にも私とアイリウスだった。
「全く……僕は何なんだろうか……」
そういいながら現れたのは、イアとは対称的に白いタキシードを来たラギールだった。
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