悪魔の彼
そして楽しい時はすぎていき、とうとうその時になった。
初めはアイリウスがでていき、順を追って話すタイミングに合わせて私達はでていくのだ。
外は騒がしく、集まった人数が予想出来ないほどだった。
みんなは、緊張しているのか少し肩が強張っているように思えた。
「王、そろそろお時間です。ご用意を」
王が時間の管理を任せている五人の使いのうちの一人がやってきた。
「ああ、では私は失礼するよ」
ただ一人、余裕を持っていたアイリウスは、そう一言言うと行ってしまった。
そして滑らかに肌を滑り、その艶やかさにだれもが一度は魅了されるようなカーテンを手にとる
そして大窓を開け放ち、バルコニーへ一歩踏み出した……
その瞬間に、異様なほどな静けさがこの首都を包んだ
しかしそれは長くは続かなかった
『わぁぁぁぁぁっ!!!!!!』
耳がいたくなりそうなほどの歓声が、しずかさを破ったのだ。
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