悪魔の彼
やはり二人は人気だ
こんななか、私が出ていっても大丈夫なのだろうか?
確かに幼い頃は、よく温かい歓声をうけた。
しかし、何年民衆のまえに出ていないのか……
果たして皆が覚えてくれているのかさえ不安になる。
「我が息子達よ、私のせいで多大な迷惑をかけた。申し訳なかった。そして諸君、君達にも迷惑をかけた。私を、愚かだった私を、許してくれるか?」
私が不安でいっぱいだった中、打ち合わせではなかった言葉がアイリウスの口から発せられた。
二人は王の元へとひざまずき、頭を垂れた。
民衆も歓声とはまた違った歓喜の声を上げた。
今、温かい心にこの世界は包まれていた。
「そして!ニアの記憶が戻ったこと、私の間違いがわかったこと、イアとラギールに心の平和が戻ったこと、全てはこの子のおかげだ!」
とうとう私の番がきた。
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