悪魔の彼





胸を張る





せっかく用意してもらったんだ


この場を大切にしなくちゃ




私が負の気持ちを持っていては、ドレスもはえない



私は逆に前向きに考えた






「シルヴィアだ!」





そう呼ばれると足は自然に前へ進んだ




緊張で胸は張り裂けそうだったが、周りから見れば自信に満ち溢れた、誰よりも美しい歩き方だった







バルコニーから射す日の光に、足が、顔が順を追って照らされていく




先に見えるのは私を見つめる家族



私は思い切って大観衆の前へと飛び出した
















『わぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!』






眩しいほどの光が私を包む




その光のように明るく眩しい歓声が私を包む



雲も殆どない快晴の中、まるで宙に浮いているようだった。






上からも、下からも




左からも、右からも







360度の角度から、幼い頃にも味わったことがないような温かな空気を私は感じることが出来た。















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