大切なもの



「そんな…う、ウソでしょ。嘘だよね?」




あたしはお母さんに「嘘だよ、騙されたわね」って




言ってほしくてお母さんの目を見た。




すると、お母さんは



気まずそうな、悲しそうな。



複雑な表情をしてあたしから視線を外した。





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