素敵な上司とキュートな部下
「今日って……?」

「つまり、今日の残った時間を僕にくださいという意味です」


(なんだ、そうだったのか……)


「それでこうやってドライブに付き合っていただいてるんですが、まずかったですか?」

「ううん、いいわよ。どうせ今日は暇だから」


(実際は“今日も”だけどね)


「そうですか? よかった……」


(私ったら、勘違いもいいとこだったわ。単に今日一日、この子に付き合うだけだったのね。なんだ……)


加奈子は、勘違いと分かってホッとしつつ、一方ではちょっとがっかりなような、微妙な気分だった。しかし……


(ちょっと待って。私の“今日”をあげるという事は、私は嶋田君に絶対服従って事にならない? 現に嶋田君は、“主任に拒否権はありません”とか言ってなかった?

もし……仮にだけど、彼が私に迫って来たら、私は拒否出来ないって事!?
なんてね、そんな事あるわけないわ。嶋田君って、草食系っぽいしね)


と思う加奈子だったのだが……

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