『一生のお願い、聞いてよ。』
先生『あ、点滴終わってる。呼ぶか(笑)』
先生はナースコールをして、先生を呼んだ。
点滴をはずしてもらって、あたしは先生と産婦人科に行った。
産婦人科は初めてで、少し怖かった。
病院に入ると、中には大きなお腹をした女の人の側で二歳くらいの子供が走り回っていたり、お腹を撫でながらケータイをさわっている人、二階から生まれたばかりの小さな赤ちゃんを抱っこしたお母さんが降りてきて、すごくふんわかした気持ちになった。
子供が好きなあたしは、そのふわふわした光景を見てニヤニヤしていた。
先生『おい、にやけてる(笑)』
「へへ(笑)先生、子供いるの?」
先生『それ聞く?(笑)』
「えー!もしかして…負け組どんまい(笑)」
先生『うるさい(笑)』
「でも、先生モテそうなのに、なんで?」
先生『なんでだろうなー?(笑)』
笑う先生の隣であたしも笑った。
『原中さーん、中へどうぞー』
可愛らしい看護婦さんに呼ばれた。
助産婦さんかな?
先生はいってらっしゃいと手を振ったけど、不安だったからついてきてもらった。
『どのように痛みますか?』
「何か、ズキズキして、子宮に釘を打たれてるような感じ…ですかね」
『………はい、では内診してみますねー、隣のカーテンの奥で、下着を脱いで内診台に上がってください』
「あ…はい…」
『お父様は外でお待ちになってください』
先生はお父様と呼ばれて、なんだか照れたように部屋の外に出ていった。
カーテンの奥には、大きな椅子みたいな機械?と、下着や荷物を入れる為のかご、ティッシュとゴミ箱があった。
あたしは下着をはずし、椅子に座った。
『足はここにおいてくださいねー』
よく見ると、椅子に足を置くところがあった。
そこに足をはめた。
(うわー、意外と足開いてるよーやだよーキモいよーいやーいやーいやー)
『では、台上げますねー』
ウィーンと音がして、椅子が段々上に上がっていく。
(え?!まだ上がるの?!ちょちょちょちょ!!!!)
想像より高く上がって、足のところも、ウィーンと開かれた。
もう、言葉では表せない、ものすごい恥ずかしい格好。
(こんなに開くのーーー?!ちょっと!丸見えじゃん!!ぎゃーーー!!)
心では叫んでいたけど、恥ずかしすぎて平然を装った。