『一生のお願い、聞いてよ。』
福岡から大阪ってどれくらい遠いんだろ。
地理とか苦手で、大阪がどこにあるかなんて分かんない。
でも、すっごく遠いイメージ。
「なんで大阪なの?」
『ん?いきたい大学が大阪だから(笑)』
「それだけ?」
『そうだよ(笑)他に理由なんてないよ(笑)』
「ほんとに?」
『嘘ついても仕方ねえだろ?(笑)』
「そっかぁ」
『とりあえず、家どこ?送るよ』
「んとね…」
家を教えるとりょうくんはタクシーを呼んでくれた。
すぐにタクシーはきて、あたしとりょうくんは乗って場所を伝えた。
『りょう、大丈夫?まだ痛む?』
「うん、ちょっと痛いけど大丈夫」
『そっか!よかった!』
そう言えば、痛みなんて忘れてた。
何もかも忘れて笑えてた。
タクシーに乗って気が付いた。
りょうくん、金髪だ。
だから髪の毛キラキラしてたんだ。
高校生なのに、金髪なんてしていいのかな?
ピアスもたくさん開いてる
さっきのひどいヤンキーと同じような容姿なのに、全然違う。
見た目じゃ、分かんないね、人って。
「ねぇ、りょうくん?」
『ん?』
りょうくんがあたしの方に振り向いた。
ドキッ
暗くてはっきり分かんなかったけど、りょうくんこんなにかっこよかったんだ。
道の電灯がりょうくんの顔を照らした。