『一生のお願い、聞いてよ。』

そのまま、りょうくんはお姫様だっこをしたまま、池の周りを歩きだした。

「重いでしょ?」

『うん、重い』

「むかつくー!(笑)」


りょうくんにでこぴんしたら、りょうくんはヘラヘラと笑った。


そんなりょうくんにドキッとした。


あんなことをされて、すごく辛いはずなのに、この人といると自然と笑える。

でも、この人を好きになることはできない。


あたしが何をされたのか、全部分かってるはず。

こんな汚いあたしを好きになってくれるはずないし。



『なぁ、りょう』

「ん?」

『りょうは中学生?』

「うん、中2。りょうくんは?」

『俺は18だよ』

「大人だね!」

『まだまだガキだよ、りょうほどではないけど(笑)』

「うるさいまじでー!(笑)」


もう一度りょうくんにでこぴんした。


またりょうくんはヘラヘラと笑った。


「高校生?」

『そ!4月から大学生だぜー!』

「いいなぁ!どこ行くの?」

『大阪の大学行きてえんだわ!』

「大阪?」

『そ!受かったらね(笑)』


受かったら、大阪行っちゃうんだ。

さっき会ったばかりなのに、なぜか寂しくなった。
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