『一生のお願い、聞いてよ。』
『こんな時間に何して…』
「りょうくん!あたし、あの、ごめんなさい、あたしのせいで、りょうくんが、あの…」
『ちょちょちょちょ(笑)いきなり何?どうしたの?落ち着きな?何かあったの?』
「えと、その、さっき、アイツが、りょうくんのことグルだって言って、あたしが、りょうくんが、りょうくんのこと、あの、グルって、言って、あの…」
『いや、だから何言いたいか分かんないよ(笑)とりあえず座りなよ』
りょうくんがあたしを座らせた。
『はい、深呼吸してー』
すー はー…
『一個ずつ、ゆっくりでいいから、ね?』
「うん…」
あたしは、最初から全部細かく話した。
『そっか』
「ごめんなさい…りょうくんに何かあったら…あたし…」
『気にしなくていいよー(笑)』
「え?」
『あいつらの車のナンバーと、呼びあってた名前と外見、全部警察に話してあるから、見回りするって言ってたし』
「でも、あいつらが嘘ついたら…」
『大丈夫。録音してたんだよ。』
「録音って…」
『レイプなんて警察に言ったら色々細かくどんなことされたかとか、警察に話さなきゃいけないからね。それじゃりょうがまた思い出して傷付くから、傷害事件としてね』
「ちょっと…よく意味が…」
『りょうの声が聞こえたんだ』
「え?」
『すごい、叫び声が』
「………」
『あの時、俺彼女に振られた直後だって言ったろ?』