『一生のお願い、聞いてよ。』

『こんな時間に何して…』

「りょうくん!あたし、あの、ごめんなさい、あたしのせいで、りょうくんが、あの…」

『ちょちょちょちょ(笑)いきなり何?どうしたの?落ち着きな?何かあったの?』


「えと、その、さっき、アイツが、りょうくんのことグルだって言って、あたしが、りょうくんが、りょうくんのこと、あの、グルって、言って、あの…」


『いや、だから何言いたいか分かんないよ(笑)とりあえず座りなよ』



りょうくんがあたしを座らせた。



『はい、深呼吸してー』



すー はー…



『一個ずつ、ゆっくりでいいから、ね?』

「うん…」



あたしは、最初から全部細かく話した。




『そっか』


「ごめんなさい…りょうくんに何かあったら…あたし…」


『気にしなくていいよー(笑)』

「え?」


『あいつらの車のナンバーと、呼びあってた名前と外見、全部警察に話してあるから、見回りするって言ってたし』


「でも、あいつらが嘘ついたら…」


『大丈夫。録音してたんだよ。』


「録音って…」


『レイプなんて警察に言ったら色々細かくどんなことされたかとか、警察に話さなきゃいけないからね。それじゃりょうがまた思い出して傷付くから、傷害事件としてね』


「ちょっと…よく意味が…」


『りょうの声が聞こえたんだ』

「え?」


『すごい、叫び声が』

「………」


『あの時、俺彼女に振られた直後だって言ったろ?』
< 47 / 159 >

この作品をシェア

pagetop