『一生のお願い、聞いてよ。』
「うん…」
『すっげぇ落ち込んでてさ、あの池の周り歩こうと思って歩いてたんだ。そしたら女の子のすごい叫び声が聞こえて、走って車の方に行ったんだ』
「うん…」
聞かれてたんだ………
『その時にすぐにナンバーをケータイにメモしてケータイで録音機能をオンにした。』
「どうして…」
『証拠になるから』
「証拠…」
『そのあとすぐ、声が聞こえなくなったから慌てて車のドア開けたら開いたからさ、りょうを抱えて外に出ようとしたんだ』
「……… 」
『そしたら、なにしてんだ、て言われたから、この子を助けにきたんだよって言ったら、殴られた(笑)』
「え…さった聞いた話と違う…」
『多少ね(笑)殴られたけど無視してりょうを外に連れ出して、俺に傷が出来たのを確認して録音オフにして俺もあいつら殴った。』
「………」
『その時に、なんでこんなことするんだーみたいなこと聞かれたから、むしゃくしゃしてるだけって答えた』
「むしゃくしゃしてるだけって…」
『ま、それで、俺の傷と、ナンバーと録音したやつで、あいつらはもう三人は捕まったよ。』
「え?」
『あとはそいつだけだよ。』
「そ、そうなんだ…」
『あいつら、意外とビビりで、警察に声かけられた瞬間レイプ何度もしてること自ら告白したみてぇで、すんなり捕まったよ』
「あと1人のやつも、もう一台の車のナンバーと名前と家も分かったらしいから、今日か明日にでも捕まるんじゃね?(笑)」
ケラケラと笑うりょうくんを見て、なんだか不思議な気分になった。