『一生のお願い、聞いてよ。』
予想外の言葉に、言葉がでなかった。
話したくない気持ちと、りょうくんに全部話したい気持ちと、聞かないって言ってくれたのに、なんで聞くの?って気持ちがぐるぐると回る。
あんな辛いことを、りょうくんに話せるの?
キタナイって思われるんじゃないの?
半分ってなに?
りょうくんはあたしのことどう思ってるの?
話したら引くんじゃないの?
でも、りょうくんになら、話せる?
いや、話せない。
回された、なんて、言えるわけない。
話したら、きっとりょうくんとはもう会えない。
気にしないって言ったって、実際どうなのかは分からないし。
言えない。
絶対言えない。
「言えない」
『そっか、やっぱ辛いよな』
「…………」
『ごめんな、変なこと聞いて』
「…………」
『…………』
いつも笑ってあたしまで笑わせてくれるりょうくんは、今、すごく真剣な顔をしてて、ちょっと調子が狂う。
カチッ
りょうくんをふと見ると、タバコに火をつけていた。
「あ…」