『一生のお願い、聞いてよ。』

…………はい？



「な、何言ってんの？」

『俺、りょうのこと好きだったんだけど』

「はぁ？！」

『好きな女が色んな男に抱かれてるとか耐えれねえよ』


「いやいやいやいやいやいやいやいや」


『抱かれても、彼氏じゃねぇんだろ？』


勇治はあたしの手をぎゅっと握った。



「ま、まぁ…」

『じゃあ、俺にしとけよ。好きな男のことも俺が忘れさせてやる』




勇治はぎゅっとあたしを抱き締めた。



こんな展開ってあるの？

少女漫画みたいな展開。

勇治があたしを好き？

どういうこと？



『俺の、彼女になってくれない？俺がりょうを守りたい』


「う、うん」




(あ！！うんって言っちゃった！！！)



『りょうは、今日から俺の彼女な』


勇治はニコッと笑った。



やっぱ勇治は太陽みたいな人だ。


部屋がパッと明るくなった気がした。




勇治はあたしのケータイを開いて、メールを全削除した。



『りょう、アドレス、変えて？』




勇治は、アドレス変更の画面を開いて、あたしにケータイを渡した。



あたしは黙って受け取った。



『俺も変えよ♪』