『一生のお願い、聞いてよ。』



真央『りょうのこと思うなら、あたしにしとけば?』

勇治『…………』




あたしのことを思うなら?

意味分かんない。

何言ってんのよ。

勇治もなんで答えないのよ。




真央『あたしはずっと待ってるよ』

勇治『…………』

真央『りょうのどこが好きなの?』



何それ



勇治『…………わかんね』



わかんねって?

何それ。

最低。




勇治と真央はそのままどこかへ行ってしまった。


声も、そこまでしか聞こえず、どうなったのか分かんない。



ただ、涙が溢れた。



勇治があたしを好きなんて、全部嘘だったんだ。



あたしはその場から動くことができなかった。






『原中さん?』




上から名前を呼ばれて見上げると




「佐伯先生…」




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