はじまりは政略結婚
予想外の人からの電話に、動揺を隠せない。
彼と別れて番号を変えているのに、どうして分かったのだろう……。
「まあ、ちょっと調べれば分かるから、由香の番号くらい。それより、今夜会えないか?」
なんの遠慮もない言葉に加えて、連絡先を勝手に調べたようでカチンとくる。
動揺する気持ちもしぼみ、代わりにイライラがこみ上げてきた。
「会えるわけないじゃない。だいたい会う理由なんてないから」
付き合っている頃、人をさんざん傷つけておいて、今さら会いたいと言われても信用できない。
まったく受け入れるつもりのない私に、海里は挑発めいた口調で言ったのだった。
「幸せだよな、お前は。テレビ局の副社長と結婚するんだろ? おまけに、実家の会社とは業務提携。そして、祐也さんは人気モデルと交際で。彼女、涼子だったよな? オレもよく知ってる」
「何が、言いたいの……?」
突然出てきた兄と涼子さんの名前に、一気に身構えた。
「祐也さん、どう思うかなぁ。自分の彼女が、実は妹の婚約者を好きだって知ったら」
彼と別れて番号を変えているのに、どうして分かったのだろう……。
「まあ、ちょっと調べれば分かるから、由香の番号くらい。それより、今夜会えないか?」
なんの遠慮もない言葉に加えて、連絡先を勝手に調べたようでカチンとくる。
動揺する気持ちもしぼみ、代わりにイライラがこみ上げてきた。
「会えるわけないじゃない。だいたい会う理由なんてないから」
付き合っている頃、人をさんざん傷つけておいて、今さら会いたいと言われても信用できない。
まったく受け入れるつもりのない私に、海里は挑発めいた口調で言ったのだった。
「幸せだよな、お前は。テレビ局の副社長と結婚するんだろ? おまけに、実家の会社とは業務提携。そして、祐也さんは人気モデルと交際で。彼女、涼子だったよな? オレもよく知ってる」
「何が、言いたいの……?」
突然出てきた兄と涼子さんの名前に、一気に身構えた。
「祐也さん、どう思うかなぁ。自分の彼女が、実は妹の婚約者を好きだって知ったら」