はじまりは政略結婚
そんな彼女の優しさに、心が温かくなると同時に、こうやって来てくれた智紀を見て、ときめく気持ちを抑えられなくなる。
ドキドキと高鳴る胸元に手を当て、彼から目を離せなかった。
「悪いけど、ドアの外から聞かせてもらったよ。ふたりの会話。といっても、里奈から何も聞き出せてないのには、ちょっと笑えたけど」
苦笑いで私を見た智紀に、ますます胸がキュンとする。
久しぶりに会えただけで、こんなにも嬉しくて、好きだと思う気持ちでいっぱいになるなんて……。
「智紀には、関係のないことだから出て行って。だいたい、由香さんとは婚約破棄をしたんでしょ?」
かなり焦りの色を見せる里奈さんに、智紀は厳しい視線を向けた。
「婚約破棄なんてしていないよ。そんな噂はたっているみたいだけどな。オレは、プロポーズを断られただけ」
ゆっくりと、まるで怒りを抑えるような口調だ。
「なにそれ? どういうこと? だって、由香さんは海里に婚約破棄をしたって……」
そこまで言った里奈さんは、ハッとして両手で口を覆った。
ドキドキと高鳴る胸元に手を当て、彼から目を離せなかった。
「悪いけど、ドアの外から聞かせてもらったよ。ふたりの会話。といっても、里奈から何も聞き出せてないのには、ちょっと笑えたけど」
苦笑いで私を見た智紀に、ますます胸がキュンとする。
久しぶりに会えただけで、こんなにも嬉しくて、好きだと思う気持ちでいっぱいになるなんて……。
「智紀には、関係のないことだから出て行って。だいたい、由香さんとは婚約破棄をしたんでしょ?」
かなり焦りの色を見せる里奈さんに、智紀は厳しい視線を向けた。
「婚約破棄なんてしていないよ。そんな噂はたっているみたいだけどな。オレは、プロポーズを断られただけ」
ゆっくりと、まるで怒りを抑えるような口調だ。
「なにそれ? どういうこと? だって、由香さんは海里に婚約破棄をしたって……」
そこまで言った里奈さんは、ハッとして両手で口を覆った。