神魔妖幻想曲 ー 斬呪 ー



侵入者がやってきた


そっちはどうだ

こっちはどうだ

準備オーケィ?


さあ、客をむかえよう







「ここです、ここが秘密の花園…………【グレンクリンタウン】です」



タウンと言うよりは通りですけどね。


そう苦笑するリーシャの先には、テナントや骨董で彩られた、アンティーク調の路地があった。



「すっげ……こんなとこロンドンにあったんだな」


「はいっ、でも気をつけなければふと通りすぎてしまう路地……。だから "隠れ" 名所なんですっ」


「……隠された場所、か。

なあリーシャ、お前さっき『秘密の花園』って言ったよな?あれってリーシャだけがそう言ってるのか?」


「いえ、私の他に……というより、ここの通りの方たちがそう教えてくれたんです」


「へえ、なるほどな……」



なにやら顎に手を添えて考え込むユウヤに、どうかしたのかとリーシャが顔を覗き混む。

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