神魔妖幻想曲 ー 斬呪 ー
*
「「!!」」
バッと顔をあげ、顔を見合わせる怪しげな子供二人。
ひとりはナルミ、ひとりはあの黒づくめである。
「…ナルミ」
「なんか嫌な予感するね…。あの二人もどっか行っちゃったし、まさかとは思うけど……。二人、探す?」
「………。いや、いい。ユウヤがいるんだ。なんとかなるだろ」
「ふふっ、そっか。ユウヤのこと信用してるもんね」
喫茶店のカウンターにて。ふふふっと笑いを溢すナルミは再び目の前にあるストローに口をつける。
ちゅうー、とイチゴミルクを吸うナルミの横で、黒づくめは珈琲シフォンを食べようとした手をピタリと止め、黙ってナルミを見つめた。
「え、なに?どうかした?」
「……いや」
フォークを手にとり珈琲シフォンを口に入れる黒づくめ。ナルミは首をかしげて再度イチゴミルクを飲もうとストローの先を自分に向ける。
「お前のことも信用してんだけどな」
「…………。えっ?!」
「………。」
驚いて隣を凝視する。しかし黒づくめは何食わぬ顔で黙々と珈琲シフォンを食べ続けるだけ。
しかしナルミは気づいていた。
黒づくめの耳が、真っ赤なことに…。
ふへへ、だらしなく笑うナルミもナルミだが、その異質な格好でお洒落な喫茶店にいる黒づくめもどうかと思う。
先程から不審物を見るような視線を二人は向けられているのだが、気づいているのかいないのか…。
なんにせよ、図太い奴らだ。
「「!!」」
バッと顔をあげ、顔を見合わせる怪しげな子供二人。
ひとりはナルミ、ひとりはあの黒づくめである。
「…ナルミ」
「なんか嫌な予感するね…。あの二人もどっか行っちゃったし、まさかとは思うけど……。二人、探す?」
「………。いや、いい。ユウヤがいるんだ。なんとかなるだろ」
「ふふっ、そっか。ユウヤのこと信用してるもんね」
喫茶店のカウンターにて。ふふふっと笑いを溢すナルミは再び目の前にあるストローに口をつける。
ちゅうー、とイチゴミルクを吸うナルミの横で、黒づくめは珈琲シフォンを食べようとした手をピタリと止め、黙ってナルミを見つめた。
「え、なに?どうかした?」
「……いや」
フォークを手にとり珈琲シフォンを口に入れる黒づくめ。ナルミは首をかしげて再度イチゴミルクを飲もうとストローの先を自分に向ける。
「お前のことも信用してんだけどな」
「…………。えっ?!」
「………。」
驚いて隣を凝視する。しかし黒づくめは何食わぬ顔で黙々と珈琲シフォンを食べ続けるだけ。
しかしナルミは気づいていた。
黒づくめの耳が、真っ赤なことに…。
ふへへ、だらしなく笑うナルミもナルミだが、その異質な格好でお洒落な喫茶店にいる黒づくめもどうかと思う。
先程から不審物を見るような視線を二人は向けられているのだが、気づいているのかいないのか…。
なんにせよ、図太い奴らだ。

