永遠の幸せを
* * *


「新…」


叔父である俺が新のバイタルと食事を引き受けた。



「パパ…」
俺は新に父親を引き受けていた。

だから、新は俺をパパと呼ぶ。


「病院ではパパと呼ばないでくれ・・・」



「何で?」



5歳の新には周りの空気が読めないらしい。


自殺した春日井助教授と潤子の間に生まれた新。

新は父親の顔を知らない。


潤子自身が新に父親のコトは一切、話しなかった。


俺も潤子自身の方針だと思い、新には何も話していない。



いつか…新が大人になった時…潤子に許可を得たら話してやろうと思った。


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