永遠の幸せを
臨月を迎えた美紅。



いつ、生まれてもいいように寝室に入院グッズの入ったボストンバックを置いていた。



「俺が居る時に産気づけば…車で運んでやれるけど…一人の時は…困るよな」



「大丈夫だよ…明日からお母さんが来て、泊まり込んでくれるから」



「そうか。それなら安心だな…産後の話…詳しくしてなかったけど…横浜に里帰りするのか?」


「このまま、お母さんに産後1ヵ月過ぎるまで泊まってもらおうかと思うけど…圭吾はどう?いい?」



「…ここにいるのか・・・」



美紅に横浜に里帰りされると不便だと感じていたし、そばで生まれたての子供の日々の成長を見れないのは寂しかった。






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