永遠の幸せを
新は準無菌室の大部屋で治療を続けていたが、抗がん剤の副作用で白血球が減少。
感染症に対する抵抗が無くなった為、クリーンルームで過ごすコトになった。



入院して…あれから半年ーーー・・・



一向に病の回復の兆しが見えない。



それでも、天城からもらった金メダルを大切にして必死に自分の身体に潜む悪の親玉を戦う。




「頑張ってるね…新君…クリーンルームは出られそうだ」



担当医の比呂斗の言葉にホッとする。



「潤子には先に伝えてくれたか?」



「伝えたよ…潤子さんも頑張っている」



潤子の影に必死に支える原先生の姿があった。以前は挨拶程度で仲良くはしていなかったが、潤子の恋人となって時々、飲みにも行くようになった。



話題はもっぱら、潤子と新のコト。


抗がん剤の副作用で髪の抜けた頭を鏡で見て、新が先生と同じ頭だと言ってるコトを話してくれた。


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