永遠の幸せを
「お母さんは落ち着き過ぎ…圭吾…もう少し手加減して痛い…」


「すまない」


「少しくらい我慢しなさいよ…美紅」



「痛くて死にそうなんだけど…あ、喉、渇いた…ジュース買って来て!圭吾」



美紅は人が変わったように俺に命令する。



「リンゴジュースね…オレンジはダメだから…いたたっ・・・」



美紅は陣痛の痛みの波に苦しみ、タオルで顔を隠す。



俺の為に苦しむ美紅を見ていると怒れなかった。



俺は待機室を出て、自販機のある休憩スペースに行く。



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