3秒小説
にじゅうろく


恋人が行方不明になって以来、娘が部屋にひきこもって出てこない。


何を聞いても、


「がびぜろ様、ごめんなさい。がびぜろ様ごめんなさい」


と繰り返しつぶやくばかりだ。






ある日、家の外の壁に、指が七本ある手形のシミをたくさん見つけて
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