ずっと大好き…この恋は永遠…
「あたし…今日で卒業になりました」
「…そ。おめでと」
目をあまり合わせようとしなかったのは、どうしても塚越に怒りをぶつけてしまいそうだったから。
今日卒業するならみのりの不安も少しは減るかもしれない…と小さく安心しながら背中を向けると、塚越の声が浅井を止めた。
「あたしじゃダメですか…?!」
その言葉に浅井がやっと塚越に視線を合わせた。
塚越の目はとても強気で、浅井を捕らえたまま動かなかった。
「あたし…佐倉先輩に似てるって高校の時から言われてました。
浅井さんだってそう感じたからたくさん話し掛けてきてくれたんじゃないんですか?
…あたしが話しかけても、迷惑な顔しませんでしたよね?」
表情を歪ませながら言う塚越に、浅井が「あー…それか」と思い出したように小さく笑った。
「悪いけど…
塚越に嫌な顔しなかったのはみのりのためだよ。
オレが冷たくして、塚越が怒ってみのりにあたったら嫌だったから。
…塚越のためじゃない」
「え…」
浅井の言葉が思いがけなかったものだったのか、塚越の表情が目に見えて曇った。
そんな塚越に視線を合わせたまま、浅井が続ける。
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