ずっと大好き…この恋は永遠…
窓際の向かって右側のベットから聞こえてくる元気な声は病人とは思えないほど明るい。
閉まりきっていない仕切りのカーテンからそぉと顔を出すと、春子の姿が目に映った。
みのりに気付いた春子の表情が一瞬なくなって…
そしてぱっと咲いたような笑顔を浮かべた。
「みぃちゃん?!」
大きな声に、みのりが笑顔で頷いた。
「そうなの…そんな素敵な人がいるのね」
『元気だった?!』
『今何してるの?!』
『彼氏はいるの?!』
春子の質問責めに笑みをこぼしながら、一つ一つ答えていくと、みのりの言葉に春子が微笑んだ。
その笑顔があまりに優しくて…
春子の笑顔に、えくぼが悠太とおそろいだった事を思い出した。
右だけにできるえくぼ。
「悠太には可哀想だけど…みぃちゃんが幸せそうでよかったわ。
あの子何も言わずに別れたんでしょ?
自業自得よね(笑)…なんて私が言えた事じゃないけど…」
ふと見せた春子の寂しげな表情に、みのりも春子の言いたい事が分かってしまって…小さく笑みを作る。
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