ずっと大好き…この恋は永遠…



「あの子には…本当に可哀想な思いばかりさせちゃって…

我慢ばかりさせてきちゃって親として情けなくてね。

みぃちゃんの事も、バレーも諦める道しか作ってあげられなかったから…

だからこっちに戻ってきた時、ちょっとだけ期待してたの」


ふふ、と笑みをこぼした春子にみのりが小さく首を傾げる。


そんなみのりに、春子が少しだけ表情を歪めて笑った。


「もしかしたら、またみぃちゃんと…なんて…

4年は長いのにね…

そんな事思ってたの。

きっと入院なんかしてて暇だからそんな事思うのね(笑)」


開けられた窓からは蒸し暑いながらも気持ちのいい風が入ってくる。


春子の言葉になんて答えればいいのか分からなくてみのりが黙っていると、春子が明るい笑顔を向けた。


「いいのよ、ただ私が思ってただけなんだからっ

みぃちゃんにそんな素敵な人がいるなら私も嬉しいもの!

今度連れていらっしゃいね。

ここ暇なのよ〜」


そう言う春子は思っていたよりも元気そうで、みのりがほっと胸をなで下ろす。


「みぃちゃんは娘みたいなもんなんだから。

…やっぱり女の子は華やかでいいわよねぇ。

一人生んどけばよかったわ〜」


あっけらかんとした感じで言う春子に、みのりがクスクスと笑みをこぼした。


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