ずっと大好き…この恋は永遠…

比較




その週の木曜日、出来上がった永井の定期証書を持って、みのりが南商に行った。


相変わらずのいい天気は、少しだけ暑さを軽減させている。


8月も3週が過ぎていて、もう十分残暑の時期。


外から聞こえるのはサッカー部の掛け声。


ランニング時にする懐かしい掛け声に思わず笑みがもれる。



「永井先生」


来賓用の玄関から廊下に出ると、前を歩く永井の姿があり、みのりが呼び止めた。


こんがりと焼けた肌は、きれいに黒光りしていて、白いYシャツを際立てる。


ノータイスタイルは学年主任という肩書きがなせる技。



「おう。ちょうど部活切り上げて着替えたとこだったんだ。

とりあえず麦茶でも入れるから職員室寄ってけよ」


にっと開けた口から白い歯を覗かせた永井に、みのりが笑顔で頷いた。








「いやぁ〜、こんな金額でも役に立ててよかったよ」


「本当に助かりました。

すみません、無理言っちゃって…」


みのりがお礼を言うと、永井が思い出したように口を開いた。


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