ずっと大好き…この恋は永遠…



だけど、

『浅井さんが好きみたいなんです』

そう言った時の塚越に、嘘はなかったような気がして…


第一、その頃はまだ2人が付き合ってる事は知らなかったはずで…


疑問符が頭に浮かびすぎて、みのりが諦めの言葉をもらす。


「…もぅ分かんない」


『まぁ塚越の事はいいよ(笑)

卒業したし、もう大丈夫だしな。

それより見舞いはどうだった?』


浅井が振ってきた話題に、みのりがまた少し憂鬱になる。


病院を出る時の気持ちを思い出して…


「うん…

思ってたより元気そうだったよ。

今度浅井さんも連れてくればって言ってた」


『いや、それ微妙だろ、絶対(笑)』


「おばさんは誰にでも優しい人だから、そうゆうの気にしないんだよ」


春子の優しい笑顔を思い出すと、沈みきった気持ちが重みを増す。


春子のえくぼが悠太を思い出させて…


1人で抱え込む悠太が沈みきった気持ちをまた沈めていく。


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