ずっと大好き…この恋は永遠…
『付き合ってるんですね?』
静かだが強い口調の塚越に、みのりが頷いた。
「うん…ごめん。
塚越さんの気持ち聞いたらなかなか言い出せな…」
『別に謝ってくれなくてもいいです。
…あたし諦めませんから』
「…え?」
みのりの小さな声が、更衣室に落ちる。
塚越が、落ち着いた声で続く言葉をみのりに告げる。
『あたし、今日の1時間目、他の教官に浅井さんの事聞いたんです。
そしたらその教官がおしゃべりな人で色々教えてくれて…』
塚越の声の向こうがやけに騒がしい。
もしかしたら今も教習所にいるのかもしれない。
そんな思いに不安を覚えた時、塚越が口を開いた。
『浅井さん、1月頃まで結婚してたんですってね。
…佐倉先輩、それを知ってたのに浅井さんと付き合ってたんですよね?
それって『不倫』ですよね』
胸が嫌な音を立てたのが分かった。
.