涙の殺し屋


ガタッ


「ん?なんの音?」


重いまぶたを必死に開きながら辺りをみた
戸の向こう側が少し明るい‥誰かが見回りでもしているのかしら‥?


ガラッ


「‥?気のせいかしら?」

戸を開けると明かりもなかった
眠いし、まだ日は昇ってない
また眠ろうと戸を閉めようと思ったときお母さまの悲鳴が聞こえた


「お母さま‥?」


いそいでろうそくに火を灯しお母さまの部屋へ行った


すると血まみれのお母さまがその場で倒れていた


「お母さま!!!どうしてこのようなことに‥!?」


「「‥はぁ、狐涙姫‥逃げなさい、あなたも襲われるかもしれない‥」」


「何者に襲われたのですか!?お母さま返事をしてください!‥お母さま?」


お母さまの体を触ると手に血がついた


「イヤー!!お母さま私を残さないでくだい!!誰か!誰か来て下さい!!」


お母さまと私の悲鳴を聞きつけてお幸が来たときにはお母さまは冷たくなっていた


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