俺様男子とラブ同居
ガラガラ…

ストンっ



!?


慶太は、かばんから数十個のチョコの箱を、私の手元に強引に置いた。

私の手から、チョコの箱が次々に下に落ちる。



「何これ…」

「…今日もらったチョコ」


!!!



「い…いらないよ」

「俺だっていらない」

「っ!」


慶太はそう言い残すと、屋上から出ていった。




「う……」


また涙が溢れ出す。

そして私の手から、全てのチョコの箱が下に落ちた。


貴斗先輩からもらったチョコの箱も、私の足元に落ちてしまった…





なんなのよ、もう……



私はその場にうずくまって泣いた。

こんなに泣いたのは、本当に久しぶりだった。
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