Blood Tear


 「シェノーラとは長い付き合いなんだ」


 「そうですね。かれこれ20年程お世話になっているのでしょうか」


少し背の高い彼を見上げながら問うと彼は歩幅を合わせ考えるように言う。


やはり彼女とは長い付き合いのようだ。




 「彼女が産まれた時から世話を?」


 「否、私がお嬢様と出会ったのは彼女が10歳の頃でした」


 「10歳?」


20年と言う事は、彼女が産まれる前からラグナー家の執事だったと言う事。


しかし彼は赤ん坊の頃の彼女は知らないと言う。


どういう事なのかと疑問に思っていると、彼は微笑みながらコウガに問う。




 「お聞きしますが、貴方はお嬢様をお幾つだと思われますか?」


 「20歳手前位だと……」


唐突な質問にコウガは正直に答えるが、彼の真っ直ぐな答えにジークは笑い出してしまった。









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