Blood Tear
「お前っ、急に止まるなよ!」
考え事をしていると、後ろから聞こえてきたレオンの怒鳴り声。
何事かと振り返ると、道のど真ん中に座り込むクレアの姿が目に入る。
突然前方を走る彼女が座り込んだ為、レオンはぶつかりそうになったようだ。
「…お腹、空いた……」
ボソリと呟くクレア。
彼女の腹は空腹の音を鳴らす。
「燃料切れですか」
「こんな時に何なんだよ」
「今は食料持ってないしな……」
呆れたように溜め息を吐く。
コウガは何かないかと辺 りを見回すが、食料になりそうなものは見当たらない。
「いいから行きましょう!」
空腹で動けない様子の彼女に頭を悩ますが、急いでいるイースはお構い無しに先へと進む。
仕方なくクレアを置いて行く事にし、イースを追い先へ進むが暫くして今度はジークが立ち止る。
「ジーク?」
「あぁすみません、先に向かっていて下さい。彼女を心配している訳ではありませんが、ちょっと様子を見てきます。直ぐに後を追いますから心配なさらずに」
「そうか、クレアを頼む」
足を止めたジークを不思議に思いながらも、此処で彼とも別れる事にする。
ジークはヒラヒラと手を振り彼等を見送ると真剣な面持ちで後方を振り返るのだった。