Blood Tear
掲げた斧の刃が煌めく中、虚ろな瞳のアリューはクレアを見下ろした。
血を吐き肩で息をする彼女の首を落とす為、迷いもなく振り下ろす。
「……?」
確実に振り下ろした筈なのに、膝をつく彼女は悲鳴もあげず、血も舞わない。
首を傾げるアリューは自分の右腕へと目をやると、斧を掴む腕はそこには無く、肘から下が地に転がっていた。
顔を伏せるクレアの左手に握られる鎌。
何時の間にかアリューの腕を斬り落としていたクレアは血のついた唇を舐めると、首を傾げ右腕を見つめるアリューを下から斬り上げた。
状況を把握できていなかったアリューはその攻撃を受け、横腹から肩まで斜めに斬り裂かれる。
アンドロイドの為血は流さないが、肉体を裂かれふらつく彼女は後退り、そのまま背中から倒れ行く。
倒れた場所が悪く、彼女の胸を鉄の棒が貫き、遂に動かなくなってしまった。