Blood Tear
レオンに腕を掴まれるイースは悲鳴を上げ、コウガは悔しそうに唇を噛む。
暴れるイースを止めるレオンは目をそらし、見下ろすライアは舌打ちをする。
「…っ……」
左目に短剣を突き刺したリオン。
彼は未来を視る青の瞳を駄目にするとその瞳から刃を引き抜いた。
辺りに血が飛び左目から多量の血液が溢れ出る。
「この瞳を利用しようとするのなら、例え命を失ってでも、それを阻止します……」
彼は神の瞳を利用されないよう、その瞳を潰し使えなくしてしまった後命を絶つつもりである。
再び短剣を握り締めると次は右目を潰す為刃を向けた。
何の迷いもなく瞳を潰そうと刃を突きつける。
しかし、銅の瞳と鋭い刃の先端があと数ミリとなった所でその刃は動きを止めた。
「もういい、もういいから、リオン……」
彼の腕を掴み止めたのはコウガ。
何とか敵の攻撃をすり抜けて来たコウガはギリギリの所で彼を止め、優しく声をかけると短剣を奪い取った。