Blood Tear
問いかけるライア目掛け猛スピードで何かが飛んでくる。
それを臆する事なく見つめると難なく片手で掴み握り潰す。
彼の左手に握られたのは、先程隣の弓遣いが放った一本の弓矢。
真っ二つに折れたその矢を投げつけた張本人は舌を打つ。
「あんだけ目深に被ってるのに見えるのかよ」
床に突き刺さる矢を投げつけたレオン。
簡単に交わされた事に苛立ちを覚え愚痴を零す。
そんな彼の攻撃に、ライアの後ろで待機していた人物は大剣を手にするがライアは片手を挙げ彼を制す。
「手を組む意志はないとみた。他の者達の意見はどうだ?」
レオンの反撃を話に同意する気はないのだと判断したライアはジーク、クレアへと視線を送る。
未だ刀を手にするジークは反撃の時を伺っているように見え、壁に背を預け荒い息を吐くクレアは敵を見るような鋭い目つき。
この2人、全く話にのる気などないようだ。
「君達もか……ならば君はどうする?我等の敵となるか、味方となるか…… 君ならわかる筈だ、どちらが正しい選択なのか」
呆れたように溜め息を吐くと最後にコウガに問う。
まるで彼の返事を期待しているかのような言いぐさで。
「今一度問う、我等と共にーー」
「断る。その話、断じてのる気はない」
促すように言うライアの言葉を遮るコウガ。
真剣な面持ちでライアを見つめる。
「確かに君の言う通り、この世界にはおかしな点は多々ある。しかし、だからと言って力でもって世界を変えようとするなんて間違っている。俺は君達に賛成する気はない」
強い意志を持つ青の瞳。
その瞳から察するに、彼の意志は何を言ってもぶれる事はないだろう。