Blood Tear


 「残念だよ、コウガ・シェイング……」


低く呟くライアの言葉に目を細めるコウガ。


何故自分の名を知っているのか疑問を抱く。




 「これは警告だ。我等は君達なくしても目的を果たす。 我等の邪魔をするのなら、我等は全力でもって君達を潰しにいく。覚悟しておくといい」


冷たく言い踵を返すライア。


彼の後を追おうとするが、轟音と共に塔全体が揺れ出した。



窓硝子が割れ、螺旋階段が崩れ落ちる。


硝子の破片が頭上から舞い落ちる中、コウガは動けずにいたリオンとイースを身を挺して護り、レオンは降ってくる瓦礫を砕く。


クレアは鎌を手に遠退く意識の中頭上を見上げ、ジークは冷静に辺りを見回し出口を捜す。




出口を瓦礫が塞ぎ、彼等を押し潰そうと厚い天井が落ちてくる。



コウガ達6人は最後まで足掻き続ける。



塔が崩れ落ちるのは、一瞬の出来事だった。










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