Blood Tear


昼間食事をした店に寄り、世話になった男性に治療を受けた。


彼は治癒の力を持っており、怪我を負った彼女を見るなりすぐさま治療を始めた。


酷い傷だと顔を歪めるが、何とか傷口は塞がったようだ。




彼に案内され、近くの宿に泊まる事に。



陽が暮れていた為、部屋は1つしか取れなかった。


その部屋のベッドに彼女を寝かせ外へ出る。


廊下に出ると、扉の傍に座り込むレオンの姿があった 。



疲れていたのだろう、彼は既に眠っていた。


腕を組み俯く彼からは、穏やかな寝息が聞こえてくる 。



その隣に腰を掛けると、何かを思い出すように遠い目 をするコウガ。



重い溜息を吐くとぐたりと俯く。


瞳を閉じると疲れがドッと襲ってきて、そのまま睡魔に身を任せた。










< 43 / 489 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop