風に恋して:番外編
「マリナ様!」
リビングのソファで編み物をしていると、扉の開く音と共に可愛らしい声がマリナを呼ぶ。振り返ればリアとレオが手をつないで部屋に入ってくるところだった。
「母上、お加減はいかがですか?」
「2人ともよく来てくれたわね。さぁ、座って」
今日はレオとリアが別荘までマリナに会いに来てくれると聞いて、マリナも朝から楽しみにしていた。そして……
「まぁ……」
リアの膨らんだお腹を見て、マリナは少し驚く。リアが身重だという報告は受けていなかった。
「秘密にしてもらっていたんです。マリナ様を驚かせたくて」
リアはいたずらっ子のように笑ってマリナの隣に座った。
「ルカ、お祖母様だよ。ご挨拶してね?」
『んー、きゃはっ』
リアがお腹を撫でて言うと、笑い声とともにふわりと風がマリナの髪をなびかせた。
「ルカ……男の子なのね」
「あぁ」
向かい側のソファに座ったレオが頷いて自分の右手の小さな風にルカを引き寄せる。
『うー!ぱー、ぱー』
ルカは嬉しそうにその風と戯れた。
リビングのソファで編み物をしていると、扉の開く音と共に可愛らしい声がマリナを呼ぶ。振り返ればリアとレオが手をつないで部屋に入ってくるところだった。
「母上、お加減はいかがですか?」
「2人ともよく来てくれたわね。さぁ、座って」
今日はレオとリアが別荘までマリナに会いに来てくれると聞いて、マリナも朝から楽しみにしていた。そして……
「まぁ……」
リアの膨らんだお腹を見て、マリナは少し驚く。リアが身重だという報告は受けていなかった。
「秘密にしてもらっていたんです。マリナ様を驚かせたくて」
リアはいたずらっ子のように笑ってマリナの隣に座った。
「ルカ、お祖母様だよ。ご挨拶してね?」
『んー、きゃはっ』
リアがお腹を撫でて言うと、笑い声とともにふわりと風がマリナの髪をなびかせた。
「ルカ……男の子なのね」
「あぁ」
向かい側のソファに座ったレオが頷いて自分の右手の小さな風にルカを引き寄せる。
『うー!ぱー、ぱー』
ルカは嬉しそうにその風と戯れた。