風に恋して:番外編
「ふふ、賢い子みたいね?」
「はい。でも……」

リアの表情に少し不安が映って、マリナはそっとリアの手を握った。

「大丈夫。レオもそうだったし、王家の子は少なからずああやって外に出てくるものらしいわ」
「それは本当ですか?」

レオが少し驚いたように言う。マリナは頷いてリアの頭を撫でた。

「えぇ。それでもルカは少し力が強いように感じるけれど……貴女とルカを守るのがレオの役目よ。レオも、わかっているわね?」

リアを安心させるように言ってから、レオに視線を向けるとレオはとても真剣な表情で頷いた。それを見て、マリナも安心する。

「今は大きな戦争もないわ。ルカも鍛錬を始めればすぐに自分の力をコントロールできるようになるでしょう。あまり心配してはダメよ?ルカには貴女の心が伝わるわ」
「はい」

マリナの言葉にリアは笑顔で頷いてくれた。

「マリナ様は?体調は……今日はよろしいみたいですけど」

スッとリアがクラドールの顔になる。

「えぇ。最近はとても調子がいいし、イヴァンも毎日様子を見に来てくれるから心配しないで」

そのとき、侍女が人数分の紅茶とお菓子を持ってリビングに入ってきた。

「失礼致します」

丁寧に並べられていくカップとお菓子の皿。ルカの風がその上を興味津々に吹いている。
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